ハニカム(HONEYCOMB)とは英語で蜂の巣を意味します。
そして蜂の巣のような六角形や、その他同一の立体図形(セル)を隙間なく並べた構造体をハニカムコアと呼んでいます。
自然界から学んだこの構造は軽量、高強度、高剛性、表面積が広い、衝撃吸収性が高い、整流作用や断熱性能があるなど、優れた性質を持っています。
ハニカムコアはその構造から空隙率が高く軽量で、しかも圧縮強度が高いことが大きな特長になっています。
木材や樹脂フォーム材などと比較しても低密度で高圧縮強度であることから扉の芯材などの建築分野、軽量化が求められる土木分野などでも大きなメリットを得ることができます。
もともと軽いハニカムが紙で作られているためとても軽量です。
例えば、10tの重量に耐えるパレットでもハニカムパレットなら女性でも片手で楽に扱える軽さになっています。
内部構造によって上下方向の圧力に非常に強く、また圧力や温度・湿度変化等による反りに対しても強力な耐性を有しています。
例えば、K45素材(下記参照)を70×70の正方形にカットしたものなら大の大人が乗っても潰れない強度があります。
カットから接着までの加工が自在なため、お客様のニーズ、製品に合わせた設計が可能です。
また、ハニカムコアを挟み込む表面紙は硬い素材“K ”と柔らかい素材“C”があり、厚みも様々なため、
組合せることによってより製品に合わせた設計を可能としています。
衝撃エネルギーを吸収する緩衝性に優れています。移動及び、輸送中の振動や衝撃にも安心の緩衝効果を発揮します。
柔軟性・弾力性はもちろん、復元性にも優れているため再利用の際にも初期に近い緩衝を保ちます。
カット、えぐり加工、熱接着、段ボールとの接着などの加工が容易なため、オーダーメイドでより機能的な設計が可能になります。
また、製品に合わせた設計にすることにより無駄な梱包コストの削減にもつながります。
熱伝導率が低く、吸湿性が少ないので、断熱材としても広く利用されています。
発砲倍率の違いで硬さが異なるので製品に合った硬さをお選びいただけます。
また、硬さの違う素材を組み合わせることでより緻密な設計が可能です。
発砲倍率が低く柔らかい
発砲倍率が高く硬い
発泡ポリエチレン緩衝材は衝撃エネルギーを吸収する優れた緩衝性が特徴です。
しかし、最大の特徴はその自由な設計を可能にする容易な加工性にあるといえます。
精密機器から割れ物・雑貨など、お客様のニーズに添った製品を弊社でオーダーメイドいたします。